掲示板の閉鎖について


2005年8月21日
掲示板の閉鎖について

1.始めに

振り返れば横浜青葉(旧緑中央)リーグのHPを2001年10月10日に立ち上げ、4年弱になる。 当初から掲示板を設置して選手や他チームとのコミュニケーションを図ってきた。 又、色々な人から励ましの言葉や声援を頂き、今までやってこれたと思うし、感謝している。
横浜青葉(旧緑中央)も2001年8月に全日本選手権大会で優勝以来選手も増え続け、今は1学年で40人の規模にまでなった。 これはうれしい限りであるが、逆に選手起用や練習方法についての父母等から意見も増えてきた。 本来はグランドで解決すべき問題も掲示板での問題提起が多くなってきた。 この事は、原点に返って掲示板の趣旨や目的を見直す機会を与えて頂いたと思っている。
結論として2005年7月16日(土)に掲示板を閉鎖する事にした。ついては横浜青葉リーグのファンに対して経緯と考え方を説明する。

2.掲示板の目的

1)コミュニケーションの場
掲示板がないと情報の一方通行になる。選手への応援メッセージや感動した試合の感想等を投稿して頂き、 双方向のコミュニケーションが図れたら良いと考えていた。

2)各種連絡の場
試合日程や会場、対戦相手の情報を投稿する事によって横浜青葉リーグの一体感ある応援になると考えていた。

3)他チームとの連絡用
他チームとの連絡用に使えれば良いと考えた。練習試合の事や寒い中、温かい味噌汁や豚汁等の準備に感謝する等チーム間でのコミュニケーションに使えると考えていた。

3.最近の掲示板投稿内容

掲示板の目的に沿った投稿や選手達への愛情こもった応援メッセージ等も多かったが、それ以外に下記に示すような投稿もあった。 管理人としてどのように対応すべきかを検討してきたが、対応できないのが実感である。

1)指導者への批判
色んな考え方があるのは良いが、指導方法についての意見も出てきた。本来であればグランドで議論すべき内容である。 匿名で練習に対して「あーだ」、「こーだ」と言って改善されるものだろうか? 直接、グランドで議論するのは良いが掲示板では議論にならない。向かい合って言葉で議論すれば お互いの考え方も尊重しながら解決策も見い出せるかも知れないが、言葉で無く文字でうまく伝わるだろうか?
気心が知れた相手であれば、メールでも意思が伝わるが一般的には意思が伝わらない。だから一般社会では電話や会議が多用されている。

2)グランドでは言えない
グランドでは言えないから掲示板に投稿すると言った内容もある。グランドで言えない事を掲示板で言ったところで解決にはならない。 掲示板を見た人達は嫌な思いをするだけである。 グランドで言えないような内容は課題とか問題なのであろうか?少なくとも掲示板には持って来ないで欲しい。解決の場では無いのだから。

3)選手が多すぎる
横浜青葉では、野球をやりたいと言う選手を迎え入れてきた。「選手が多いから練習ができない。」、「レギュラーになれない。」と言ったように聞こえる。 コーチ間で練習ができるように色々と工夫をしている事も事実である。遠征が多いのも練習場所への配慮も兼ねている。横浜青葉(旧緑中央)は2001年全日本選手権優勝、2003年全国選抜大会優勝とリトルシニアで2度も全国制覇したチームである。 全国制覇するには「すばらしい選手」、「すばらしい指導者」、「すばらしい父母」が揃わないとできない偉業である。その偉業を成し遂げたチームに選手が集まってくるのは自然の成り行きである。

4)退団した選手について
最近、選手が退団した。本当の理由は判らないが、投稿者は「指導者のせい」みたいな表現があった。 でも良く考えて欲しい。これは学校を退学したら学校が悪い。会社を退社したら会社が悪い。と言うようなものである。 リーグを選択したのも選手ならリーグを去るのも選手である。はき違えないで欲しい。

5)選手起用について
これは、指導者に任せるしかない。日々の努力を続けている選手は必ず報われると思う。それがシニアではなく高校、大学、社会人になるかも知れないが。

4.今回の結論

1)目的から逸脱している
掲示板の設置目的から内容が逸脱してきている。この掲示板は双方向のコミュニケーションの場であり、リーグの問題解決の場ではない。 HPもそうであるが、単身赴任の父母や他リーグ、OB(東南アジアや米国も含む)にリーグの活動状況を知らせるものである。 単なる不平、不満や問題解決の場ではない。

2)掲示板で解決する問題ではない
投稿の内容が掲示板で解決できる内容ではない。グランドで父母会なり会議を開いて解決して頂きたい。どこのリーグにも問題はある。その問題の解決方法が掲示板ではないと言う事である。

3)掲示板を閉鎖する
以上のように、掲示板の目的に合致しない内容の投稿が目立つようになって来たので掲示板を閉鎖する事にした。

5.今後の希望

1)前向きに考えて欲しい
色んな意見は尊重すべきである。定期的に父母会を開催して大いにコミュニケーションを図って頂きたい。直ぐに解決しない問題でも議論することで方向性が見えてくるかも知れない。 いずれにせよ、子供達の為に父母や指導者が何ができるのか?何をしてあげられるのか?が重要であると思う。

2)少年野球からシニア、高校野球
少年野球(リトル含む)、シニア、高校野球は土日に練習試合や公式戦がはいる。1年中殆んど休み無しで野球の練習やら試合で明け暮れる。その中で人間として得るものは大きいような気がする。 一生懸命努力する事や試合に勝った喜び、負けた悔しさ等が本人の人間形成に大きく関与するのではないだろうか?それはレギュラーになれなかった事やベンチに入れなかった事以上に本人の財産になる。
高校へ行けば、もっと厳しい現実が待ち受けている。父母の出番は皆無と言って良い。

3)野球から学ぶもの
プロの野球選手になるのはどのくらいだろうか?神奈川県で毎年1人か2人ではないだろうか?もちろんそれを目指すのは良い。しかし厳しい現実は避けて通れない。 私は、野球を通じて礼儀作法や集団行動がキチッとできる人間に成長できるだけでも幸せだと感じている。 勉強や試験で良い点を取っても、基本部分ができてない人間には育って欲しくないと考えている。豊かな時代に育った子供達が想像できないような行動を取る事を 新聞やテレビのニュースで見るたびに心が痛むのである。勉強は大事だけどもっと大事な部分がある。それは人間としての豊かな心を持つと言う事である。 少なくとも野球を続けた選手達はそうであると信じている。

文責:上邨